希学園はどんな塾?
希学園は、もともとは浜学園から独立してできました。
そのため、2つの塾の授業やテキストの形式は似ています。
浜学園との違いとして挙げられるのは、希学園のほうが授業の進み具合がよりスピーディだということ。
そして、自習時間が組み込まれているところも大きな特徴です。
子どもたちが宿題に取り組む時間までがカリキュラムに組み込まれ、授業で習った記憶がまだ新しいうちに問題に取り組むことで、学習した内容をしっかりと定着させることができます。
ただし、裏を返せば塾に拘束される時間は非常に長く、自分で自由に使える家庭学習時間などは少なくなるシステムとなっています。
個人で弱点対策の勉強を行う場合、時間の使い方が難しくなってしまう可能性が高くなるといえるでしょう。
また2016年度は、灘中学校(以下:灘中)に45名合格の実績があります。
この合格実績からもわかるように、灘中を目指している子どもが多い塾でもあり、小学校4年生・5年生の段階で、「灘クラブ特訓」「灘中選抜特訓」という講座が設けられています。
講師陣のタイプ
希学園は、大手受験塾の中でも特にしっかりしたサポート体制があるところもポイント。
メインで教える講師と、それをバックアップする『チューター』という先生の2種類のスタッフによって運営されているのです。
メインで教える講師陣はトークスキルが高く、面白い授業をするため、希学園に通っている生徒たちのほとんどは塾が大好きです。
先生たちをとても尊敬し、全幅の信頼を置いている子供も少なくありません。
「希学園の先生が言うことは絶対だ!」と先生を尊敬し過ぎるあまり、父親や母親の言う事はなかなか聞き入れない生徒もいるほどです。
また、希学園に通塾していることを、一種の誇りにしているような生徒も見られます。
チューターの先生は、子供が宿題をやっていないとき、指定された授業を欠席しているときなどに家庭に電話をしてくれます。
先生たちの面倒見は、かなり良い塾だといえるでしょう。
授業では、洗練された問題の解き方を教えており、理解力の高い子どもにとっては非常に魅力的な授業だといえます。
その反面、そこまで理解力が高くない生徒は、解法の形だけ覚えてしまうこともあります。
「何故そうなるかはわからないけど、形どおりに解けば答えが出るからいいか」
「やり方だけ覚えて済ましちゃおう!」
などという考え方になってしまう生徒もいるようです。
生徒のタイプ
希学園は、灘中を含む最上位校を目指す子どもが中心だということがハッキリしている塾です。
浜学園と同じように、集まっている生徒は上昇志向が高く、保護者も向上心が強く教育熱心な方ばかり。
通塾している子どもの多くが灘中を目指しているため、トップ校以外の中学受験をする子どもたちは肩身の狭い思いをする可能性もあるでしょう。
宿題量は多い?少ない?
宿題量はかなり多めで、浜学園と比較しても、同等もしくは少し多いくらいの量が出されます。
チェック体制は非常に厳しく、宿題をやっていない場合はチューターの先生から家庭に連絡がいったり、授業の中で注意を受けたりします。
厳しいチェックを受けることによって、「ちゃんと宿題をしなきゃ!」と意識するようになる子供もいれば、形だけやって提出するようになってしまう子供もいます。
宿題の内容理解を目的とせずに、チューターの先生に叱られないように『こなす』ことを目的にしてしまう生徒が生まれているのも事実です。
かしこい塾の使い方 から転載